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韓国遠征


■ 事前練習試合   2005年03月06日(日) 14:00 〜   京都宝ヶ池球技場

      vs 佐川印刷SC(JFL)    スコア : 0−4 

今回の事前練習試合は京都社会人サッカー連盟のご好意により、 「京都トップリーグプレシーズンマッチ2005」に参加させていただくことになった。 初顔合わせの当日は、数名がチーム事情等により不参加となったため、少し寂しいスタートとなった。
福沢監督(アイン食品)は、前半3−5−2、後半4−4−2のシステムをテストする形で、 個人スキルをフルに活かすため、しっかりしたコミュニケーションをとることをテーマに選手を送り出した。 選手個々のテクニカルスキルの差は、感じられなかったが、組織力、フィジカルの差は歴然であった。 関西リーグからJFLに昇格した佐川印刷の逞しさが嬉しく思える反面、 選手たちに「もう一歩前へのアプローチ」、「もう少し強い意思の伝達」を実践する気持ちがあれば、 もっと戦えたゲームであったので、少し残念な結果でもあった。 中盤でのプレスが効かなかったら、あるいは、中盤で狭い局面を簡単に打開されたら、 韓国ではことごとく失点につながる。 そんなことを、佐川印刷に教えられた一戦であったように思う。


■ 韓国遠征第1戦   2005年03月11日 14:45 〜   城南一和練習グランド
      vs 城南一和(Kリーグ)    前半トップ、後半サテライト
      スコア : 2−3 前半(0−2)

メンバー??:??
GK 佐々木  DF 西・下松・田代・久保井(川口)   MF 本田・江川・長田(松浪)・長篠  FW 黒川・岩田

韓国プロサッカーリーグ開幕後の遠征であったため、トップとの対戦は不可能と思っていたが、 元韓国代表選手や主力の外国人選手ともピッチで交流でき、選手にとっては大変良い経験になった。
この日のメンバーは関西リーグベストイレブン選出選手を中心に構成された。 前半立ち上がりから、まったくサッカーをさせてもらえない。そんな展開であった。 個人のテクニカルスキルはもちろんのこと、パス、判断、攻守の切り替え、これら全てのスピードの違いは如実であった。 しかし、前半17分に失点した後は、SB西(ラランジャ)・田代(アイン)がゴール前で粘りを見せよく耐えていた。 そんな中、ようやく20分過ぎに、相手陣にボールが運べるようになり、黒川(セントラル神戸)がファーストシュート。 続いて、長篠(アイン)があわやゴールと思うようなミドルシュートを放つなど、何とか攻撃陣も意地を見せた。
一和は正確なロングのサイドチェンジを基点に再三ゴールを脅かすが、関西選抜も最終ラインはスピードにも慣れ、 簡単にシュートを許さなかった。 終了間際の44分に中盤でボールを奪われ、見事なパスワークから失点を許すまで、 無得点に押さえたのは選手にとって大きな収穫であったように思う。
後半は相手がサテライトにチェンジしたこともあり、トップのスピードに慣れた関西選抜の選手にはちょうどフィットした相手になった。 18分に失点したものの、試合は一進一退。そんな中、20分にようやく得点が生まれた。 左サイドを突破した岩田(神戸FC、写真左)がペナルティエリア内でファールを受けPK。 これを冷静に岩田が決めた。
更に30分には、黒川(セントラル神戸、写真右)がゴール前左サイドから右に切れこみゴール左隅に見事なシュートを突き刺した。
関西選抜の選手には、一和のボールに対する執着心、パススピードと正確性などを目の当たりにしたことにより、 トレーニングやメンタルな部分でクリアできるものは、積極的にチャレンジして向上してもらいたいと思う。


■ 韓国遠征第2戦   2005年03月12日 10:00 〜   水原工業高校グランド

      vs 草当大学(韓国大学リーグ)    スコア : 0−5 前半(0−1)

メンバー??:??
GK 石原  DF 久留米・今井・川口・下松   MF 甲斐・森下・前田・内野  FW 松浪・藤川

この日の関西選抜はチーム推薦選手を中心にチーム構成された。 当初、高校のグランドということで、ローンのグランドを覚悟していたが、FIFA仕様の人工芝ピッチ。 すばらしい環境での試合となった。 選手たちは、大学生が相手ということもあり、少しモチベーション的にのれない部分があったかもしれない。 アップ時に今西コーチ(FC京都)の「もっとコミュニケーションして」「大きな声で」の檄が飛ぶ。 しかし、大人しい選手が多いのか、外目にみていて感情が伝わってこない。 「試合で切り替えてくれれば良いが」と思いながらアップを眺めていた。
試合はやはり悪い予感が的中。コミュニケーション不足もあり、まったく中盤のディフェンスが機能しない。 中盤で時間とスペースを与えては、後方選手のオーバーラップを許すという最悪の展開。 前半は20分にPKで与えた1点に押さえたが、後半にディフェンス面での不安を残した。 攻撃陣は幾度かサイドを基点に攻撃したが、ゴール前では草当大学のDFにことごとく体をつぶされ、 良い態勢でのシュートを打たせてもらえなかった。
後半は、全て右サイドを崩され、10分の失点を皮切りに4失点。 試合途中で集中力が切れ、攻撃陣も全く良さを出しきれなかった。 関西選抜としての活動が短かったこともその要因としてあげられるだろう。 しかし、だからこそ、「アップから意識して声を出し、コミュニケーションをとるという基本的なことが大切なんだ。」 ということを痛感させられたゲームであった。

この二試合を通じ、選手達は色々なことを経験できたと思う。 それぞれに経験した事。あるいは感じたことを是非、トレーニングやゲームに活かしてもらいたいと思う。 そしてこの選手達が、2005年の関西サッカーリーグを盛り上げてくれることを期待し、韓国遠征レポートの締めとしたい。


■ 参考資料

記録
  関西社会人サッカーリーグ
  河北 頴数
レポート
  関西社会人サッカーリーグ
  八木 勉
写真撮影
  NTTマーケティングアクト兵庫
  山崎 肇郎

 


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